ベランダ防水工事でひび割れに備えよう!原因や補修方法を徹底解説

Dr.神谷
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  • みなさま。こんにちは。
    屋根から人の笑顔を作りたい!!!神清(かみせい)のDr.神谷です。

    弊社は、半田市にある創業150年老舗三州瓦の生産・販売・工事を行っている会社です。
    年間200棟以上の雨漏り調査・修理を行っています。
    建築業界誌「日経アーキテクチュア」の連載記事「新次元!雨漏り対策」を執筆しています。

本記事はこんな人にお勧めします。

ベランダ防水工事でひび割れに備える方法が知りたい

ベランダ防水工事でひび割れを補修する方法を知りたい

この記事で伝えたいこと

この記事は「ベランダ防水工事でひび割れに備える方法が知りたい」「ベランダ防水工事でひび割れを補修する方法を知りたい」という方に向けて書かれています。

ベランダにひび割れがあると、どの程度のメンテナンスが必要なのか気になりますよね。
ひび割れは、その程度によって必要なベランダ防水工事も異なります。

本記事では、ベランダのひび割れの原因やリスクを解説した上で補修方法も解説していきます。ひび割れの程度によって異なる工事の種類や費用も詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

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ベランダがひび割れする原因

ベランダがひび割れする主な原因は3つあります。

  1. 経年劣化
  2. コンクリートの乾燥収縮
  3. 建物の振動によるひび割れ

 

それぞれについて簡単に解説します。

①経年劣化

ベランダの表面には一般的には防水層が施工されています。

その防水層は長期間の紫外線や雨などの影響でトップコートにひびが入り、やがては防水層まで劣化してしまいます

 

②コンクリートの乾燥収縮

ベランダの下地がコンクリート仕上げとなっている場合があります。

コンクリートの施工後に水分が徐々に減少していきます。

そのときに、乾燥収縮という現象が起こり、コンクリートにひび割れが発生することでベランダの表層にひび割れが起きることがあります。

 

③建物の振動によるひび割れ

建物は地震、風や周辺からの振動(車の走行)を受けて、微振動が発生します。

建物の微振動や大きな地震によって、ベランダにひび割れを引き起こすケースもあります。

 

ベランダがひび割れするリスク

ベランダがひび割れすることによって起こりえるリスクを紹介します。

  • 雨漏り
  • ベランダ下へ雨染み
  • 木材の腐食
  • 鉄筋のサビ
  • 防水層の劣化

 

ベランダがひび割れすることで、雨漏りリスクが高まります。

雨漏りまで至らなくてもベランダ下地の木材が腐ったり、コンクリート下地の鉄部分がサビたりすることでベランダの強度低下にもつながります。

 

ひび割れの程度によってベランダ防水工事は異なる

 

ベランダ防水工事は、ベランダの劣化状況によって「トップコートのみ」で良い場合と「防水層の補修」まで必要な場合があります。

小さなひび割れ程度であれば、トップコートのみの補修で済みますが、基本的には防水層にひび割れ等の劣化症状が発生する前にメンテナンスする場合がトップコートのみとなります。

ある程度のひび割れや防水層のふくれ、剥がれ等が発生した場合は防水層の補修が必要となります。

 

軽い劣化症状ならトップコートのみのベランダ防水工事で十分

ベランダ防水工事におけるトップコートのみの工事について紹介します。

小さなひび割れや軽い劣化症状であれば、トップコートのみのベラダン防水工事で十分です。

ベランダ自体の寿命は10~15年程度であるが、長持ちさせるためには5年に1度程度のペースでトップコートのみの補修を行うことが有効です。

一般的なベランダの大きさ(約20㎡)で必要となるトップコートのみの塗装費用は約5万円となります。

 

防水層まで劣化しているならベランダ防水工事は必ず必要

小さなひび割れではなく、幅広い・深いひび割れや激しい劣化症状がある場合は、防水層の補修まで必要です。

下地まで劣化している場合は、下地の補修も必要となります。

一般的なベランダの大きさ(約20㎡)で必要となる防水層までの塗装費用は約16万円となります。

なかなか早期にトップコートを塗布するメンテナンスはできないので、ベランダの防水工事では防水層から補修することが多いです。

 

ベランダ防水工事の費用は種類によって異なる

ベランダの防水工事の費用は防水材の種類によっても変わってきます。

ほどんどは以下の3つの防水工事となります。

  • ウレタン防水
  • FRP防水
  • シート防水

 

防水の種類特徴費用相場
ウレタン防水・ウレタン樹脂という液体の防水材を塗布し乾燥させて防水層を作る防水工事
・既存防水層の上に付帯設備が設置されている複雑な形状にも防水層を作ることが容易
6,000~8,000円/㎡
FRP防水・液体のポリエステル樹脂に硬化剤を加えて、ガラス繊維などで補強・一体化した塗膜防水
・耐衝撃性・耐摩耗性に優れて軽量である
6,500~8,500円/㎡
シート防水・塩ビシート防水とは塩化ビニル樹脂でできたシート状の防水材1枚で防水層を作る工法
・付帯設備があり、施工場所の形状が複雑な場所への施工は困難
6,000~8,000円/㎡

既存のベランダの防水材の種類・状態からどういう防水材で補修するか業者と相談しましょう。

とくに、ベランダにある付帯設備の配置や防水材の劣化状況を考慮して、現状に適した防水工事で行うことをオススメします。

 

防水工事の種類について詳しくはこちらの記事で解説しています。

防水工事の代表的な種類を紹介!特徴や費用・耐用年数などすべて解説

 

ひび割れ以外で気をつけておきたい劣化症状

ひび割れ以外で気をつけておきたい防水層の劣化症状を紹介します。

●剥がれ

●ふくれ

●ベランダの水たまり

●植物や藻の繁殖

これらの症状は雨漏りが発生してもおかしくない状態です。

放置せずにベランダの防水工事を検討してください。

 

●雨漏り

ベランダからの雨漏りは下の部屋の天井を一気に濡らしてしまいます。

一度、雨漏りすると頻繁に雨漏りが発生し、天井材や天井上の材料を劣化させるので早期に補修してください。

 

ベランダ防水工事の見積もりで重要なこととは?

防水工事の見積もりで重要なチェックポイントを紹介します。

  • 防水工事が雨漏り修理・・・再発時の対応の記載
  • 相場通りの単価
  • 工法の記載
  • 工程の記載

 

雨漏り修理で行うベランダの防水工事の見積もりでは、再発時の対応が記載されているかという点です。

ベランダからの雨漏りは様々な原因があるので、防水工事をしても雨漏りが再発する場合があります。

再発したときの対応が記載されているか、確認しておきましょう。

よく聞く話しとしては、「ベランダ防水工事はしっかり行ったので雨漏りの原因はわからない」と言って、業者が対応してくれないことが多いそうです。

お客様にしたら、雨漏り修理をしたかったのであって、防水工事をしたかったわけではないですよね。

 

防水工事の見積もりについて詳しくこちらの記事で解説しています。

防水工事の見積もりで重要な5つのチェックポイントを徹底解説

 

DIYによる防水層のひび割れの補修はおすすめできない

ベランダの防水工事はDIYでも可能な場合があります。

5年ごとにトップコートを塗布することです。

防水層の表面をカバーすることで紫外線劣化を軽減することができ、寿命を長くすることができます。

しかし、防水層がひび割れしている状態まで劣化している場合は、DIYによる補修はオススメできません。

防水層のひび割れは雨漏りにつながりますので、業者に依頼してしっかりと直すことが必要です。

DIYでは頻繁に雨漏りすることが多く、かえって割高となるケースが多いです。

 

ベランダ防水塗料を自分で塗る方法について詳しくはこちらの記事で解説しています。

ベランダ防水塗料を自分で塗る手順とは?メリットとデメリットも解説

 

【まとめ】定期的なベランダ防水でひび割れに備えよう

ベランダがひび割れする主な原因は3つ紹介しました。

ベランダがひび割れすると雨漏りリスクが高まります。

ベランダのひび割れ対策としては、早めなメンテンナンスをすることになります。

小さなひび割れや軽い劣化症状であれば、トップコートのみのベラダン防水工事で十分です。

小さなひび割れではなく、幅広い・深いひび割れや激しい劣化症状がある場合は、防水層の補修まで必要です。

防水層のひび割れは雨漏りにつながりますので、業者に依頼してしっかり直しましょう。

 

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